お焚き上げ

長年、家に飾られていた人形や、旅先でいただいたお守り。役目を終えたそれらを、「捨ててもいいのだろうか?」と悩まれる方は少なくありません。思い出や感謝の気持ちが込められた品々を、単にゴミとして処分するのは心苦しいものです。
そうした“気持ちの整理”に役立つのが「お焚き上げ(おたきあげ)」という日本の伝統的な供養方法です。本記事では、お焚き上げの意味や方法、適したタイミング、よくあるご質問についてわかりやすく解説いたします。
■ お焚き上げとは?
お焚き上げとは、神社やお寺、または専門業者によって行われる「物品供養」の一種です。神仏に関係するもの、あるいは魂が宿るとされるもの(人形、写真、手紙、お守りなど)を、感謝の気持ちとともに焼納する儀式です。
もともとは神社での「どんど焼き」や寺院での「納めの火祭り」などの行事として行われてきましたが、近年では個人が依頼する形での供養サービスも広がっています。
■ 捨てづらいものの例
以下のような品々は、お焚き上げに出すことで心穏やかに手放すことができます。
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雛人形や市松人形などの日本人形
→「顔があるものには魂が宿る」とされ、特に丁寧な扱いが求められます。 -
お守りやお札、破魔矢などの縁起物
→年の終わりや新年のタイミングでの供養が一般的です。 -
故人の遺品(手紙・写真など)
→形見としては残したくないが、ゴミとして捨てるには忍びない場合に適しています。 -
ぬいぐるみやお気に入りだった子供のおもちゃ
→思い出が詰まっている場合には特にお焚き上げが効果的です。
■ お焚き上げを依頼する方法
お焚き上げを希望する場合、以下のような選択肢があります。
1. 神社・寺院へ持ち込む
地域の神社やお寺では、年始や特定の祭事の際にお焚き上げを受け付けていることがあります。事前に受付日時や品目の制限を確認しましょう。
2. 葬儀社や仏具店での代行サービス
葬儀社の中には、故人の遺品やお守り・人形などをまとめてお焚き上げする代行サービスを提供しているところがあります。自宅からの配送にも対応している場合が多く、利便性が高いのが特徴です。
3. 郵送による専門業者の利用
最近では、インターネットで申し込み、自宅から郵送で送るだけの「非対面型」お焚き上げサービスも人気です。量に応じた料金設定や証明書の発行があるところもあり、忙しい方や遠方の方にもおすすめです。
■ 当社 お焚き上げの費用
費用は品目や量・大きさによって異なりますが、目安として以下の通りです。
内容 | 費用の目安 |
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雛人形・五月人形 | 8,800~11,000円 |
お守り・お札のみ | 1,100円 |
遺影写真など(額付き) | 3,300円 |
おまとめ(透明袋20ℓ) | 8,800円 |
おまとめ(ダンボール100㎝以下) | 11,000円 |
※当社では、希望のお客様に無料で「お焚き上げ証明書」を発行しています。
■ お焚き上げのベストタイミング
「今すぐでないといけない」という決まりはありませんが、以下のタイミングは心の区切りとしてもおすすめです。
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年末年始(新たな気持ちで新年を迎えるため)
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引っ越しや遺品整理などの生活の節目
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七五三や成人式、卒業・就職などの人生の転機
大切なのは、“ありがとう”という気持ちをもって送り出すことです。
■ よくある質問(Q&A)
Q. 人形をゴミに出したらバチが当たりますか?
A. 気持ちの問題とも言えますが、日本の風習として「顔のあるものには魂が宿る」とされてきました。不安がある場合は、お焚き上げで供養することで安心感を得られるでしょう。
Q. 必ず神社やお寺に頼まなければいけませんか?
A. いいえ。近年では、葬儀社や専門業者でも正式な方法でお焚き上げを行っているため、安心してご依頼いただけます。
Q. 焼いた後の灰はどうなりますか?
A. 多くの場合、神社の敷地内や所定の場所に丁重に埋葬・処分されます。個別焼納の場合は、希望すれば返送してもらえることもあります。
■ まとめ
不要になったものを手放すことは、同時に心の整理にもつながります。とくに、人形やお守りなど思い入れのある品には、感謝と敬意をもって向き合いたいものです。
市民のお焚き上げ供養は、お守りや小さなアルバムといった細かいものは、既定サイズの透明袋やダンボールに納めて頂ければ、通常よりお安い料金でご対応しています。「少量だから普通のごみで捨てていいや」と考える前に、一度お焚き上げを検討されてみてはいかがでしょうか?
料金表の詳細はコチラ ※より詳しい料金表を知りたい場合はお問い合わせください。