古くから、神仏に関わる物や大切にしてきた品には“魂”が宿るとされ、それらを粗末に捨てることは避けられてきました。お焚き上げは、そうした品々に「ありがとう」と別れを告げる儀式であり、気持ちの整理や区切りをつける意味合いも込められています。主に、神社や寺院・専門業者が対応するケースが一般的です。
当社では、品物を宗教ごとに分け、それぞれの教義や作法に沿って丁寧に供養を行っております。供養が終わった品は、自社が所有する専用の焼却窯で責任を持って焼却し、環境への配慮をしながら残灰を適切に処理します。大切な品とのお別れが、心穏やかな時間となるよう、真心を込めて対応いたします。
神社でのお焚き上げは、神様にお返しするという意味合いが強く、主にお守り・破魔矢など「神社から授かったもの」が対象です。神職が祝詞(のりと)を奏上し、神道の作法に則って丁寧に浄化します。
一方、お寺でのお焚き上げは、物に宿る魂を供養する仏教的な考えに基づいて行われます。人形や写真、故人の愛用品などが主な対象で、僧侶が読経を行い、冥福や成仏を祈る供養が中心です。