手元供養

手元供養ってなに?
手元供養とは、故人の遺骨や思い出の品を自宅などの身近な場所で供養する方法のことです。伝統的な供養方法(お墓やお仏壇に供える方法)とは異なり、故人を日常的に身近に感じることができるのが特徴です。
【例】
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遺骨を小さな骨壷やペンダントに入れて身近に置く
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写真立てやメモリアルグッズ(例えば故人の名前が刻まれたアイテム)を飾る
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お香を焚いたり、お花を飾ったりすることで故人を偲ぶ
手元供養は、特にお墓が遠い、またはお墓を持たないという理由で選ばれることが多いですが、都市部に住んでいる人やライフスタイルに合わせて、手元で供養を行うことで故人を身近に感じ続けたいというニーズに応えています。
手元供養の魅力とは?
手元供養の魅力について、いくつかのポイントを挙げてみます。
1. 身近で故人を感じられる
手元供養の最大の魅力は、故人を身近で感じることができる点です。お墓や仏壇に供える方法とは異なり、遺骨を小さな骨壷やアクセサリーに入れて自宅に置くことで、日常生活の中で故人を感じ、心の安らぎを得ることができます。
2. コンパクトで場所を取らない
手元供養に使われるアイテム(小さな骨壷やペンダントなど)は、比較的小さくコンパクトです。これにより、限られたスペースで供養を行いたい人にぴったりです。お墓や大きな仏壇を持つスペースがない場合にも便利です。
3. 心のケアができる
手元供養は、故人を身近に感じることで、心の安らぎや慰めを得るための方法としても人気です。特に、亡くなった方を忘れずに感じ続けることができるため、感情的なサポートにもなります。
4. 手軽に始められる
手元供養は、特別な準備が少なく、手軽に始められる点も特徴です。遺骨の一部を手元供養に使う場合は、専門店で遺骨を小分けにしてもらうこともできます。また、メモリアルグッズなどもオンラインで購入できるため、非常に手軽に取り入れられます。
手元供養の種類はどんなのがある?
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小さな骨壷
小さな骨壷に遺骨を納めて家に置く方法。 -
遺骨ペンダントやジュエリー
遺骨をペンダントやリングに入れて身につける方法。 -
メモリアルグッズ
写真立てやメモリアルボックスなどで故人をしのぶ方法。 -
お香やお花
お香を焚いたりお花を飾って故人を偲ぶ方法。 -
遺骨の粉末化
遺骨を粉末にしてアクセサリーやアート作品に使う方法。
手元供養の注意点
手元供養にはいくつかの注意点があります。以下のポイントに気をつけると安心です。
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遺骨の扱いに注意
遺骨を取り扱う際は、適切に管理し、遺骨が壊れないように注意する必要があります。また、他の人に不快感を与えないよう配慮しましょう。 -
家族との意見交換
手元供養を始める前に、家族や親戚と話し合い、理解を得ることが大切です。特に、遺骨の一部を使う場合は、みんなの意向を確認してから行うようにしましょう。 -
場所選び
手元供養のアイテムを置く場所は、風水やスペースの使い方にも配慮して選ぶと良いです。故人を感じながらも、居心地よく過ごせる場所を選びましょう。 -
メンテナンス
メモリアルグッズや遺骨を納めたアイテムは、定期的にお手入れが必要です。ホコリを払ったり、清潔に保つことを心がけましょう。 -
宗教や文化の違い
手元供養は宗教的な制約が少ないものの、家族や周囲の宗教的な背景によっては賛否がある場合もあります。宗教や文化に敏感な場合は、配慮が必要です。
これらの点に気をつけることで、手元供養をスムーズに行うことができます。
あとがき
大切な人を亡くされた悲しみは簡単に癒えるものではありません。「まだ離れたくない」「もっと一緒に居たかった」
そんな想いを抱えながら、お別れの形を探している方も多いのではないでしょうか。
手元供養は、亡くなったご遺骨の遺灰の一部をご自宅など、身近なところにおいて供養する方法です。お墓や納骨堂に納めるだけが供養ではなく、もっと自分らしく、やさしいお別れの形があってもいい...そんな考えから生まれた新しい供養の方法です。
みなさんもご自身にあった供養方法を探してみてはいかがでしょうか?